どうも、こんにちわです。
手描きTシャツのお話ではありません。
遠く離れた友達の話しです。

遠く離れた友達が、亡くなりました。
まだ、33歳でした。
ガンが再発し、頑張って治療を続けてきたけど、容態が急変したそうです。
もうすぐ、34歳の誕生日を迎えるところでした。

つい昨年の10月に、自分のお店をオープンしたということで、絵を贈ったところでした。
その頃には、ガンはすでに発見されたけど、手術も成功し、薬を飲みながら経過をみている状態でした。
治療の計画も予定通り進んでると聞いてたところでした。

しかし、今年1月に体調を崩し、再発し、入院。
それからずっと治療を頑張っていました。
しかし、努力は実らず、帰らぬ人となってしまいました。

私は、その友達と10年ほど前にSNSで知り合ったため、共通の友人がいませんでした。
でも、絵を贈った時にご飯を食べたお店の方とFacebookで繫がることができました。
その方が唯一の共通の友人です。

その方から訃報の連絡をいただきました。
でもその次の日、友達の奥様から連絡をいただきました。
連絡して欲しいリストの中に私の名前が入っていたので連絡してくれたそうです。

ずっと、万が一友達に何かあった時、共通の友人のいない私には連絡がくることはないだろう。
最期を知らされず、終わってしまうかもしれない。そんな風にも考えておりました。
だけど、自分の最期を覚悟し、死が近付く恐怖の中支度をし、連絡を託してくれた事に感謝しかありません。

友達とは生年月日が同じです。毎年お互いおめでとうメールをしてました。
でももうそれができなくなりました。
私だけが年をとるようになっていきます。
毎年自分の誕生日がくる度に友達のことを思い出すと思います。
同じ時間を生き続けた人がいなくなるのは不思議なもので、片割れがいなくなってしまったような悲しい気持ちです。

今思えば、贈ったあの絵の意味は何を指していたのだろうかと思います。
お店の繁栄を願って描いたつもりでした。
病気を克服できるよう願って描いたつもりでした。
友達を守ってもらうよう願って描いたつもりでした。
結局、どれも叶いませんでした。
あの絵は、何の意味をもって生まれてきたんだろう。
でも、私はあの絵が大好きです。
「凄いいい出来映えだー!」と思うような絵でした。
ただなんとなく好きなんです。

お通夜にもお葬式にも参列できませんでした。
だから、今度手を合わせてにいけたらと、そう思います。
男女とかそんなもん関係なく、尊敬できる、人間的に大好きな友達でした。

辛い治療お疲れ様でした。痛みから解放されて今はどんな気分なんだろう。ゆっくり休んで下さい。
ありがとう。本当にありがとう。本当に本当にありがとう。
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